YAMAHA MUSIC SCHOOL(ヤマハ音楽教室)では、順次コース改定が行われており、「ぷらいまりー」は改定後の新しいコースです。
「ぷらいまりー2」は2025年度がスタートの年になります。
今回は、「ぷらいまりー2」について、解説していきます。
なぜ「ぷらいまりー2」という名前なのか
ヤマハ音楽教室では、未就学児(年少〜年長)のコースとして「ぷらいまりー」という3年間のコースが用意してあります。
年齢に合わせて、年少さんでレッスンスタートする場合は「ぷらいまりー1」から、
年中さん、年長さんレッスンでスタートする場合は「ぷらいまりー2」からとなります。
年少さん向けの「ぷらいまりー1」と区別するため「ぷらいまりー2」という名前になっている訳です。
「ぷらいまりー2」から始めても大丈夫?気をつけるポイントは?
新規入会も可能な「ぷらいまりー2」ですが、名前が「2」なっていることもあり、ここから始めても大丈夫?と心配される方もいらっしゃると思います。
ぷらいまりーのカリキュラムは、「2」から始める方がいることも想定して作られています。
「2」から始めても大丈夫ですのでご安心ください。
ただ、ぷらいまりー1から始めるのと全く同じではないので、「ぷらいまりー2」への入会を検討される方へ、気をつけていただきたいポイントをお伝えします。
【ポイント1】新規開講のクラスか持ち上がりのクラスか確認しましょう
「ぷらいまりー2」は
ぷらいまりー1からの持ち上がりクラス
ぷらいまりー2からの新規開講クラス
の2パターンがあります
どちらのパターンかわからない場合は担当の先生や受付スタッフに聞いてみることをオススメします。
新規開講クラスの場合、レッスンのルールを覚えることやレッスンに慣れることは皆同じペースになりますが、
持ち上がりクラスの場合はレッスン経験の差があることを意識しておくと良いです。
レッスンに通いはじめの頃は、焦らずに慣れていければ良いので、「周りの子がみんな積極的に歌っている」「先生の言ったことをきちんと理解している」などで過度に心配することなく、温かくサポートしてあげてください。
【ポイント2】併用の個人レッスンはぜひ受講しましょう
「ぷらいまりー2」からは月1回個人レッスンを併用することが推奨されています。
クラスにもよりますが、「ぷらいまりー1」から進級したお子さんは個人レッスンをまだつけていない方も多いかもしれません。
しかし、「ぷらいまりー2」から始める方には、レッスンスタート時から併用個人レッスンを受けることをオススメします。
理由その①レッスンでのやり取りに早く慣れることができる
グループレッスンでは、「まねして歌ったね」「まねして弾いてね」というようなやり取りを多くします。
その時に上手く反応できないと、歌い損ねたり弾き損ねたりして、お子さんも悲しい気持ちになってしまいますし、音楽経験の面から見てももったいないです。
グループでやる「まねして歌う」「まねして弾く」を、ある程度お子さんのペースに合わせてもらいつつ、たくさん経験できることは、早くレッスンに慣れ、楽しくグループレッスンを受けられることにつながります。
理由その②個人レッスンのみでやる「レパートリープラス」があります
「ぷらいまりー2」からはテキストの後ろの方に「レパートリープラス」という項目の曲が載っています。
これは、基本的に個人レッスンのみで取り組む曲になります。
「ぷらいまりー2」から始める場合、絶対的な曲の経験数は「ぷらいまりー1」から始めたお子さんより少なくなります。
幼児期にたくさんのジャンル、さまざまな音楽体験をすることはとても大切なことです。
少しでも多くの曲を経験する、という意味でも併用個人レッスンは意味があると思います。
ヤマハの幼児科って年中からじゃなかった?「ぷらいまりー」と「幼児科」の違い
ヤマハのコースとしては「幼児科」の知名度がわりと高かったと思います。
以前は、年少さんは「おんがくなかよしコース」、年中さん年長さんは「幼児科」と違う名前のコースでした。
「おんがくなかよしコース」は遊びのコース、「幼児科」は鍵盤を弾く学習のコースという印象をお持ちの方も多いと思います。
実際、この2つのコースでは重要視する点が異なり、ご家庭での練習が必要になるのは「幼児科」からでした。
今回のコース改定で「おんがくなかよしコース」「幼児科」の2つのコースがまとまり、「ぷらいまりー」としてカリキュラムなどが整理されました。
イメージとしては、「あそび」から「学習」への移行がグラデーション的に(ぷらいまりー1の後半からぷらいまりー2にかけて少しずつ)行われるようになっています。
「幼児科1年目」と「ぷらいまりー2」を比べると、カリキュラムに大きな違いはありませんが、新コースになり、より学びやすく進化しています。
大きな変更ポイントは
・CDやDVDが廃止され、専用WEBサイトで映像や音源の視聴するスタイルになった
・個人レッスンの併用が推奨されるようになった
という2点になります。
専用WEBサイト「ミューナビ」とは?
改定後の新しいコースでは、ご家庭で音源を聴いたり、映像を見たりする方法が、WEBサイトからになりました。
スマートフォンやパソコンでサイトにアクセスし、ストリーミング配信の形式で、音源を聴いたり映像を見たりします。
アクセス方法や使用方法は、教室の先生や受付から、書面や口頭で案内があります。
個人レッスンの併用について
上の項目でも書きましたが、これまでの幼児科1年目にあたる「ぷらいまりー2」から、月3回のグループレッスンに併用する形で個人レッスンの受講が勧められています。
ヤマハで大切にしている「音感」を育てるためのソルフェージュ教育は、グループレッスンの形が最適ではあるのですが、「弾く」ことに関しては個人差が出やすいです。
弾くことが難しいと、指の動きだけに意識が向くようになりがちで、「耳の力」を上手に使うことができません。
「弾ける」ことが「聴ける」ことにつながり、音感をつけていくことにつながるという考え方から、苦手な部分や難しい部分を確認し、1人1人に合った練習ができたり、家庭学習のアドバイスをもらったりできる個人レッスンを併用することが推奨されています。
「ぷらいまりーパーソナル」って何?個人とグループ、どっちがいい?
ヤマハの幼児期コースは、「ぷらいまりー」「ぷらいまりーパーソナル」の2種類になりました。
「ぷらいまりー」は上で述べてきたようにグループレッスンが中心のコース、
「ぷらいまりーパーソナル」は個人レッスンのコースです。
「ぷらいまりーパーソナル」という個人レッスンコースがあるなら、そっちの方が良いのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、私のオススメは圧倒的に「ぷらいまりー」のグループレッスンです。
幼児期はソルフェージュ教育が大切
ヤマハの幼児期コースは、ピアノを弾けるようになるためのレッスンではなく音楽の基礎となるソルフェージュのレッスンです。
楽譜通りに指が動くことよりも、たくさんの「きく」「うたう」「ひく」経験を通して、曲を音楽的に捉えて表現できるようになることを目指しています。
ソルフェージュ教育の中で、「きくこと」「うたうこと」はグループレッスンが向いています。一人ではなかなか身につかないこともあります。
「楽しい!」と思える体験が大切
子どもたちは、楽しいことには繰り返し取り組みます。
弾けるようになる過程には、地道な練習が必要だったりと、大変なこともありますが、レッスンを楽しいと思えることが頑張れるきっかけになったりもします。
みんなで歌うこと、一緒に弾くことの喜びは、ぜひ幼児の間に経験して欲しいです。
音楽が好き、弾くことは楽しいと自然に感じられるレッスン形態としても、グループレッスンはオススメです。
【まとめ】ぷらいまりー2からでも大丈夫!気になったら体験やレッスン見学へ
ここまで、ヤマハの新しいコース「ぷらいまりー2」について解説してきましたがいかがでしたか?
百聞は一見にしかずということで、ぜひ直接教室でのレッスンを体験したり見学したりしてみて欲しいです。
お子様が充実した音楽体験をできることを祈っています。