YAMAHA MUSIC SCHOOL(ヤマハ音楽教室)に通っていると、定期的にグレード試験の受験を勧められます。
- グレードは何のために受けるのか
- グレードを受けるメリット
を知っておくと前向きに練習に取り組めると思います。
今回はグレード試験について紹介していきます。
ヤマハのグレードとは
ヤマハの音楽能力検定制度「グレード」は、ヤマハが実施している音楽力の試験です。
10~6級が学習者グレード、5~3級が指導者グレードと分かれています。
小中学生が受験する10~6級グレードは、
総合的に音楽を学んでいる方のためのBコース、
演奏中心に学んでいる方のためのAコースに分かれています。
ヤマハ音楽教室のシステムコースで学んでいるお子さんは、Bコースを受験する場合が多いです。
何のためにグレードを受けるのか
グレード受験の1番の目的は、自分の音楽力を客観的な指標で確認することで、モチベーションの維持や向上につなげることです。
「○○の曲が弾ける」ということだけでは、どのくらいの力があるか分かりにくいです。
さまざまな観点から音楽力を確認するグレードを受験することで、
それぞれの長所や課題を確認することができます。
ヤマハグレードBコースの内容
10~6級のBコースの内容について紹介していきます。
Aコースについては『こちら』
専攻楽器によってピアノとエレクトーンに分かれますが、試験項目は同じです。
【試験項目1】自由曲
受験者が選んだ自由曲を2曲演奏します。
ヤマハの生徒さんはテキストから選曲することが多いです。
選曲の難易度の目安は、ピアノだと「ピアノスタディ」シリーズを参考にするとわかります。
エレクトーンは、市販の曲集にはほとんどグレードが記載されています。
技術と表現力が評価されます。
【試験項目2】初見演奏
初めて見る楽譜を演奏します。
予見時間(弾く前に楽譜を見られる時間)は30秒です。
級によって曲の長さや調の範囲、難しさが変わります。
【試験項目3】伴奏づけ・即興演奏
10~8級は伴奏づけです。
試験官が弾くメロディーに、両手カデンツで和音をつけ、伴奏形に変えます。
7~6級は即興演奏です。
初めて見る曲のメロディーに伴奏をつけ、メロディー変奏をします。
【試験項目4】聴奏
試験官が弾く音を聴いて再現して演奏します。
10~8級はメロディーとハーモニーに分けて、
7~6級は両手の曲を聞き取って演奏します。
【まとめ】グレードを受験するメリット
グレードを受けることで、
- 自分の今の音楽力を確認できる
- 自分の得意、不得意を見つけられる
というメリットがあります。
試験に向けて練習することで、
- 普段よりも深いところまで曲の弾き込みができる
- 演奏以外の内容(楽譜の読み方や終止カデンツ、和音づけの理論、音楽を耳で捉えることなど)にも意欲的に取り組める
ことも期待できます。
レッスンに楽しく通う中にもきちんと音楽力の上達があって欲しいと考える保護者の方にとって、
お子さんの練習のきっかけにもなる良い機会です。
ぜひ、グレードに頑張ってチャレンジして欲しいです。
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