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レッスンは好きだけど練習は嫌い…もうやめた方がいい?【レッスン続けるかやめるか】

練習が嫌い、あまり練習をやりたがらないお子さんはとても多いです。
練習しないのにレッスンに通うのはお金がもったいないと感じる保護者の方も多いと思います。

「もうやめようか」その判断をする前に考えてみていただきたいこと、試してみていただきたいことをまとめました。

保護者の方の気持ちは?

まずは、保護者の方の気持ちを整理しておくことが大切です。

始めたきっかけは何だったか

レッスンに通い始めたきっかけは何だったでしょうか?

  • 保護者が音楽の習い事をさせたかったから
  • お子さんにピアノを弾けるようになって欲しいと思ったから
  • お子さんが音楽が好きそうだったから
  • お子さんがやってみたいと言ったから

など、どんな理由でレッスンに通い始めたのか思い出してみましょう。

どんな姿を目指して欲しかったか

習い始めたとき、保護者の方はどんな未来を想像したでしょうか?

  • 楽譜を見てスラスラ弾ける
  • 耳コピして好きな曲を弾ける
  • 音楽が好きで弾く以外のことも楽しめる

数年たった現在はどうでしょうか?
何を目指して欲しくてレッスンに通わせているか考えてみましょう。

保護者の方が妥協できるポイントは?

音楽の習い事では、上達するために練習は必須です。
ただ、お子さんが楽しくレッスンに通えている場合、レッスンを通して経験できていること、吸収できていることもあるでしょう。

細々とでも継続していくことでつけられる力もありますし、何かのタイミングでモチベーションが上がり練習するようになることもあります。

  • 週に○回練習するなら続けても良い
  • 1日○分練習するなら続けても良い

など、レッスンを継続するための最低ラインの練習量を考えてみましょう。

お子さんの気持ちは?

保護者の方の気持ちの整理ができたら、お子さんと話し合いをしましょう。
お子さんの気持ちを聞き取りながら、レッスンを継続するための約束を決めていきます。

どんな姿を目指したいか

お子さん自身が音楽の学びを通してやりたいこと、できるようになりたいことがあるのかどうか、ぜひ聞いてみてください。

お子さん自身で言葉にするのが難しい場合は、

  • 弾いてみたい曲があるか(憧れのクラシック曲や好きなポップス曲など)
  • 合唱の伴奏を弾いてみたいと思うか
  • 耳コピで好きな曲を弾いたり、ストリートピアノで他の人に聞いてもらったりしたいか

など、Yes・Noで答えられる聞き方をしてあげると良いと思います。

上達するためにどのくらいの練習が必要か

今の練習量と、上で挙げた目標のため・上達していくためにどのくらいの練習が必要だと思うかを書き出して比べてみましょう。

その際、必要な練習量については、保護者の意見を押しつけるのではなく、お子さん自身が考えることが大切です。

今の練習量より増やさないと上達できない、ということはお子さん自身もわかっているケースは多いです。
(お子さん自身がわかっていないようだったら、先生からこのくらいは必要と言ってもらうと良いでしょう)

そして、必要な量練習するためのスケジュールを考えます。
他の習い事や学校からの帰宅時間などをふまえ、何曜日にどのくらい練習するか、無理のないスケジューリングをしましょう。

担当の先生ともコミュニケーションを

練習しないことへのストレスを保護者のみが溜め込み、やめると決めてから先生に話をするケースも多いですが、
講師の立場からするともう少し前の段階で相談してもらえると良いなと思います。

先生はレッスンを通してどんな姿を目指して欲しいと思っているか

数年同じ先生の元でレッスンしていれば、先生自身もお子さんの様子から

  • このくらいは弾けるようになって欲しいな
  • こんな風に音楽を楽しんで欲しいな
  • のんびり長く続けてくれると良いな
  • もっと練習すればかなり上達しそうなのに

などと感じていると思います。

保護者やお子さんの目標と先生の目指して欲しいところが違いすぎると、適切なレッスンが受けられません。
のんびりで良いと思っているのにいつも怒られる、頑張って取り組んで欲しいのに先生が甘すぎるなど気になる点があれば、保護者やお子さんの目指すところをぜひ先生にも伝えてみてください。

先生はどのくらい練習して欲しいと思っているか

お子さんと保護者の間で練習量を決める際に、可能であれば先生の意見も参考にして欲しいと思います。

『今の練習量が少ないと思っていて、話し合いをして「週○回、1日○分は練習しよう」と約束をしようかと思っています。先生はどう思いますか?』などと聞いてもらえると答えやすいと思います。

実は、「1日何分練習したら良いですか?」という質問はとても難しいです。
同じ時間の練習でも、お子さんの理解度、技術表現力、保護者がどのくらい関わるのかなどによってどのくらい練習できるかが大きく違うからです。

私はこのような質問をされた際、上達を目指して頑張る生徒さんなら、
小学校低学年…毎日15分くらい
小学校高学年…毎日20~30分
と答えることが多いです。

のんびり楽しみたいタイプの生徒さんなら、
少なくとも1週間に1時間は練習しよう
と言います。
(週に1回しか練習しないなら60分、レッスン日以外毎日やるなら10分)

○分やれば良いってことでは本当はないんだけれど…と思いつつ、
時間を決めるのはわかりやすい目標になるとも思っています。

【まとめ】継続することで力になる レッスンをやめる判断をする前に

今回は、主に気持ちの確認と続けるにあたっての約束作りの面から、やめるという判断の前にできることを考えてみました。

保護者の方が本当はやめて欲しくない、
お子さんがレッスンは楽しいからやめたくない、と思っているとき、
「練習をしないから」という理由だけでやめてしまうのはもったいないと思います。

お子さん自身も考えながら練習のルール作りをすることで、練習のきっかけになればと思います。

この記事を書いた人
さくら

ヤマハ音楽教室(YAMAHA MUSIC SCHOOL)のシステム講師。幼児から小学生のグループレッスンと、小・中学生のピアノ、エレクトーン個人レッスンを担当。「楽しみながら力をつけてもらいたい」という思いで日々レッスンしています。

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