ヤマハ音楽教室(YAMAHA MUSIC SCHOOL)では、ハーモニーの学習を重視しています。
ハーモニー感が身につくことによって、より音楽を深く楽しむことができるからです。
今回は、ハーモニーの学習とジュニアのコースで学ぶ「両手カデンツ」について解説していきます。
ハーモニー感とは?
ハーモニーとは、音楽を構成する要素の1つで、
メロディーを支える伴奏部分のことです。
和音、コードなどがハーモニーにあたります。
ハーモニー感の定義は難しいですが、
・メロディーとハーモニーが似合っているな、合ってないななどと捉えられる感覚
・ここで音楽が広がっていくな、ここで終わる感じだななどと捉えられる感覚
がハーモニー感にあたると思います。
ハーモニー感を身に付ける方法としては、
理論から学ぶ方法と感覚でつかんでいく方法がありますが、
ヤマハ音楽教室では、
・幼児~低学年は感覚でつかむことを大切に
・学年が上がってくると理論の面からの学習も
というように学んでいきます。
「両手カデンツ」とは?
ヤマハでは、幼児科からハーモニーを軸としたカリキュラムで学習していきます。
幼児科のときは左手で和音を弾く形、ジュニアのコースからは両手で1つのハーモニーを弾く「両手カデンツ」の形でハーモニーを弾いていきます。
「両手カデンツ」の基本スタイルは、
左手がバス(ベース)の音1つだけ弾く、右手が和音(3つの音)を弾く形です。
例えば、ハ長調の1度の和音だと、
左手が「ド」、右手が「ドミソ」を弾きます。
両手で弾くことで、バスの音(低音)を安定して鳴らすことができ、終止の感覚を向上させるのに役立ちます。
ハーモニーを学ぶとなぜ良いのか
ジュニアのテキストでは、「ひきうたい」「両手カデンツ」の項目でハーモニーを意識した演奏をし、巻末のスケールとカデンツのコーナーで日々練習するような形になっています。
また、アレンジの曲では自分で合う和音を考える和音づけ、グレードでは伴奏づけで、ハーモニーの力がついているか確認していきます。
ハーモニーを学習していくと、曲を弾くときにも、和音進行に合った表現ができるようになりますし、楽譜を1つ1つの音で読んで弾くだけではなく、和音のまとまりで読んで捉えて弾くことができるようになります。
ピアノやエレクトーンで上達していくために、ハーモニーはとても大切な要素です。
【まとめ】ハーモニーを得意なものに
ここまで、ハーモニーの大切さを解説してきました。
慣れるまでは苦労するお子さんも多いハーモニーの学習ですが、
弾けるようになり、使いこなせるようになると音楽がより一層広がります。
ぜひ、ハーモニーの項目を楽しんで、ハーモニーの練習を頑張ってもらいたいです!