ピアノが上手くなりたい!でもどんな練習をすればいい?どうやったら上手くなる?上達のポイントをお伝えします。
上達に向けて大切なのはレッスンを大切にすること
ピアノのレッスンに通っている場合、まずはそのレッスンを100パーセント活かした取り組み方をするのが大切です。
レッスンを活かした練習で上達するためのポイントはこちらです。
レッスンで先生の話をよく聞く
上達のためには、レッスンを集中して受けることが何より大切です。
曲を弾いたときにどんなアドバイスをしてもらったか、先生のお手本は自分の演奏とどう違うかなど、よく話を聞き、よく音を聴くようにしましょう。
レッスンでのアドバイスが音の間違いやリズムなどの指摘ばかり、
レッスンの内容が譜読み中心になってしまっている場合、
練習が足りていない可能性が高いです。
先生の方針にもよりますが、レッスンを受け始めて2年以上経っている小学生の場合、
- 楽譜を読む
- 楽譜を見ながらある程度弾ける
ところまでは、家庭での練習で取り組むようにすると、上達につながるレッスンをしてもらえると思います。
宿題の意味を考える
宿題の出され方で多いのは、
- ここまで譜読みしてきてね
- ○○回以上弾いてね
- スラスラ弾けるようにしてきてね
などでしょうか。
先生はどうしてこういう宿題を出したのかな、と考えたことはありますか?
掘り下げてみましょう。
ここまで譜読みしてきてね
先生の意図としては、
- 少し大変だけど頑張って取り組んで欲しい量を指定している場合(=その積み重ねが上達につながるので)
- 余裕を持って取り組める量を指定している場合(=無理なく、でも最低限のペースでは進んで欲しいので)
の2パターンが多いと思います。
自分はどちらかな、と考えてみましょう。
先生の期待する量進めてこられないことが続くと、「のんびり楽しめれば良いのね」と先生の求めるレベルも下がってしまいます。
上達したいなら、課題は確実にこなす+もう少し先までやる、くらいがちょうど良いです。
○○回以上弾いてね
回数での練習の宿題が出された場合、
先生の気持ちは
練習が全然足りてないよ!
のことが多いです。
本来、練習は何回やったから…というものではなく、できるまで繰り返すことが大切ですが、
まずは目安として回数で宿題を出し、
繰り返して弾く意識をつけさせよう
という意図があると思います。
言われた回数をただ弾くだけではあまり意味がありません。
どこに気をつけるのか
よく意識して練習するようにしましょう。
スラスラ弾けるようにしてきてね
この言葉も、実は先生が練習不足を感じている時によく使われる言葉です。
両手で通せたということだけで満足していませんか?
本来音楽は、両手で弾けたところがスタートです。
- 曲にふさわしいテンポ(速さ)で弾けているか
- それぞれのフレーズをどのように表現するか
- メロディーと伴奏のバランスはとれているか
- 曲全体をどんな抑揚で演奏するか
楽譜に書かれていることも、書かれていないことも、たくさんのポイントがあるのです。
その指導が受けられるところまでステップアップしてきてね、という思いを込めて
最低限、スラスラ(最初から最後まで止まらずに、同じテンポで)弾いてね
と先生は言っていると思います。
スラスラ弾けるようにしてきてね
と言われたら、
先生を驚かせるくらい上手に弾いてやる!
の心持ちで練習を頑張ってみてください。
計画的に練習しよう
充実したレッスンを受けて上達するために、次のレッスンに向けて計画的に練習することはとても大切です。
数日後にレッスンがある場合
週に2回以上レッスンを受けている人は、前のレッスンから次のレッスンまで数日しかないですよね。
何も練習しないでレッスンに行くのはとてももったいないので、
- 先生にアドバイスされたところや苦手な部分の繰り返し練習(部分練習)
- 新しい曲の譜読み(完成度を上げる弾き込みはレッスン後にやることにして、曲の全体像をつかむ、メロディーを覚えるなど)
というように、ポイントをしぼった練習を意識してみましょう。
一週間後にレッスンがある場合
レッスンとレッスンの間の6日間を計画的に効率よく練習しましょう。
その際のポイントは、
- 短い時間でも毎日練習する方が良い
- いつも同じ順番で練習しない
- 毎回全曲をやらなくても良い
- 課題が多い曲の割合を増やす
です。
計画的に練習する方法をを身につけると、効率良く練習ができ、上達につながります。
次のレッスンまで期間が空く場合
今は、年間(または月)の回数が決まっていて、レッスンの曜日でも時々休みの日がある形の方が多いと思います。
次のレッスンまで間があるときは、
じっくり練習のチャンス
です。
じっくり練習するためのポイントは、
課題を簡単にクリアできそうなものと、難しいものに分ける
難しいものは、次のレッスンまでに段階的にクリアできるようにステップを自分で考えてみる
難しいものはコツコツと毎日練習していき、自分で設定したステップをクリアしているか数日ごとに確認する
です。
次のレッスンまでに時間があるからと言って練習をサボると、前にやったことも忘れてしまいもったいないです。
目標を決めて練習に取り組んでみましょう。
目的別、どのくらい練習したら良い?
週に何回練習するのが普通?
1回あたり何分くらい?
小学生の練習について、目的別の目安をお伝えします。
楽しく取り組めれば良い
ピアノは楽しく取り組めれば良い
そんなに大変ではなく上達したい
という方の練習の目安は、
- 2日に1回は練習する
- 1回20分程度、1週間で1時間は練習する
です。
これが少しずつでも上達していける最低限だと思います。
これに足りていない場合、何曜日なら練習できるか、この曜日は何分くらい練習できるかなど、
練習の計画を見直してみましょう。
合唱の伴奏が弾けるようになりたい
小学校高学年から合唱の伴奏というものに触れる機会が出てくるようになり、
中学校では合唱コンクールなど、伴奏の機会が増えてくると思います。
合唱の伴奏ができるためには
合唱の伴奏をする際には
- ある程度のレベルの曲を短期間で譜読みできる
- 楽譜を見ながら演奏できる
- 途中で速さが変わらずに(指揮や歌に合わせて)演奏できる
- 歌の声の大きさに合わせて音量を調節できる
力が必要です。
きっと想像しているより高いレベルのことが要求されていると思います。
それにつながる力を普段の練習やレッスンでつけていく必要があります。
合唱の伴奏ができるレベルまでいくための練習量は?
目安としては、「毎日30分練習する」です。
上記の力を身につけていくためには、曲の練習だけでなく、基礎練習も大切になります。
基礎練習10分+レッスンの宿題15分+好きな曲5分
というようなイメージで練習に取り組むと良いです。
基礎練習は、レッスンでハノンやスケール・アルペジオ・カデンツなどに取り組んでいる場合、それを練習します。
今やっているところだけでなく、少し前にやったところも合わせて練習に取り入れるとより力がつくでしょう。
レッスンで基礎練習をやっていない場合は、まずは各調のスケール(音階)を練習するのがおすすめです。
好きな曲5分を入れた理由ですが、
ピアノでクラシックのみを学習している場合、
合唱でよく歌われるポップス系の曲調やコード進行に慣れていないために上手く弾けない、ということが起こりやすいです。
普段からそういった曲に触れていることも大切なので、レッスンと並行して、自分で好きな曲に取り組むのもおすすめです。
≪合唱の伴奏を上手く弾くためのコツはこちらも参考にしてください≫
音高、音大、プロを目指したい
さらに高いレベルを目指している小学生は、
1日2時間以上の練習をしています。
練習時間だけでなく、練習の内容、そしてレッスンの内容も大切になってくるため、
音高、音大を目指して頑張りたいという方は、
早めに先生に相談して、それにつながるレッスンを受けましょう。
【まとめ】練習量を増やして、上達しよう
ピアノの上達のためには、
- レッスンをしっかりと受けること
- レッスンの宿題をしっかりとすること
が大切です。
特に、宿題をきちんとこなしていくためには、練習量が必要です。
上手になりたい!と思ったら、今より1.5倍、2倍と練習を増やして頑張ってみてください。
なお、保護者の方向けに
練習の声かけや練習に付き合う保護者が気をつけること
をこちらで解説しています。
合わせて読んでいただけたら嬉しいです。