ピアノなど楽器の習い事は、宿題が出ます。
幼児や小学校低学年くらいまでの間は、練習に保護者のサポートが必要ですが、
なかなか練習に付き合うことができる時間がとれないというご家庭も多いでしょう。
そのようなときにどうしたら良いか解説していきます。
ピアノはなぜ練習が必要なのか
ピアノなどの楽器は、語学の習得と似ていると言われます。
1週間に1日、数十分のレッスンの中だけでは上達は難しく、できるようになったことを家庭でたくさん繰り返して練習することで、力が定着し上達していくものです。
特に、初心者が取り組む
「ド」の鍵盤がどれかなど、鍵盤とそのドレミを一致させることについては、
一度覚えてしまえば大人になっても忘れないものですが、
覚えるまでは、たくさんたくさん繰り返していく必要があります。
また、上達してくれば、楽譜を読むことや両手で弾くことは練習でできるようにしてきて、
レッスンでは、
- 演奏を客観的に聴いてもらいより良い演奏にするためのアドバイスをもらう
- 楽譜を見るだけでは気付けない細かい表現について学ぶ
などになることが理想で、そのためにはやはり練習が必要になります。
習い始める前に、練習が必要であることは、承知しておくと良いです。
忙しい保護者が練習に付き合うポイント
練習に付き合う時間がなかなかとれない場合、練習のやり方を工夫する必要があります。
そのポイントは、
・1日5分で良いので毎日同じタイミングで練習することを習慣にする
・練習のやり方を覚えることを最優先に意識しサポートしていく
・お子さん1人で練習できる曲を作っていく
です。
1つずつ解説していきます。
1日5分で良いので毎日同じタイミングで練習することを習慣にする
保護者が忙しい場合、手が空いている時に練習させようと思っても、なかなかタイミングがないと思います。
ピアノの練習は、毎日少しずつやる方が上達につながります。
1日5分だけは必ず練習する、というタイミングを意識的に作りましょう。
毎日同じタイミングにすれば、習慣になりやすいので、
・朝、保育園や幼稚園、学校に行く前に
・帰ってきて手洗いをしたらすぐ
・夜ごはんを食べる前に
など、5分の時間を作りやすいタイミングをそれぞれのご家庭で考えてみてください。
練習のやり方を覚えることを最優先に意識しサポートしていく
1人で練習できない一番の原因は、練習のやり方がわからないことだと思います。
レッスンに通い始めてしばらくすれば、どんな宿題の出し方がされるのか、大人なら分かってくると思います。
どのくらいのサポートが必要かはこちらで詳しく説明していますが、
できるだけ早期に1人で練習できるようにするためには、
練習のやり方を覚えさせなければいけません。
・まず始めに今週の宿題が何だったか確認すること
・仕上げに近い曲の練習のやり方(先生に言われたことを確認して、意識しながら練習するなど)
・新しい曲の練習のやり方(どのように譜読みを進めたら良いかなど)
というように、宿題の取り組み方を一緒に確認し、どのような手順で、どんなことに気をつければ練習になるのか、覚えさせましょう。
保護者が練習のやり方がよくわからない、という場合は、先生に相談してみてください。
お子さん1人で練習できる曲を作っていく
練習を全て保護者が付きっきりでするのではなく、
- 一緒にやること
- 一人でやること
に分けていくことが大切です。
一緒にやること
頭で考えなければいけないことが多いものは、一緒に取り組んだ方が良いです。
今日練習する曲の確認、練習する順番を決める、新しい曲の練習などは、保護者のサポートが必要だと思います。
一人で練習できるようにすること
たくさん繰り返して弾くことは、保護者が近くにいなくても練習できるようにしていくと良いでしょう。
毎日の基礎練習など、いつも弾いている曲や、もう弾けている曲の弾き込みは、側についていなくても練習できるかもしれません。
少しずつ、何が一人でできそうか見つけていきましょう。
【まとめ】短い時間の練習がカギ!無理なく練習に付き合うために
練習に付き合うことや、レッスンの送迎、見学などが、保護者にとって大きな負担になってしまうと、楽しくレッスンに通わせることができなくなってしまいます。
少しの工夫や、短い時間の練習を習慣にすることによって、無理なくサポートしていくことが大切です。
この記事が参考になれば嬉しいです。